今年も無事M-1グランプリ2022が開催されて嬉しい限りです。
遅くなりましたが、恒例の点数まとめと、感想を書いていきたいと思います。お笑いの文化が拡大期に入ってバランスを取ろうとしていることもあってか、やはり今までのM-1と同じように見ているとダメだということを実感した回でした。
司会は今年も今田耕司と上戸彩です。
審査員は今年は巨人と上沼恵美子に代わって博多大吉と山田邦子が加わりました。
・立川志らく
・富澤たけし(サンドウィッチマン)
・中川家・礼二
・博多大吉(博多華丸・大吉)
・塙宣之(ナイツ)
・松本人志(ダウンタウン)
・山田邦子
ファイナリストはこちらの9組です。
・真空ジェシカ(プロダクション人力舎)
・ダイヤモンド(吉本興業)
・ヨネダ2000(吉本興業)
・男性ブランコ(吉本興業)
・さや香(吉本興業)
・ウエストランド(タイタン)
・キュウ(タイタン)
・カベポスター(吉本興業)
・ロングコートダディ(吉本興業)
ここからは点数をまとめながら出番順に感想を書いていきます。
1.カベポスター
私の闇のイチオシ、カベポスターが最初に呼ばれてしまいました。この人たちの笑いは枯渇しない種類の泉のような笑いだと思うので長く広く愛されるんじゃないかと思っています。
点数はこちら
| 山田 | 大吉 | 塙 | 富澤 | 志らく | 礼二 | 松本 | 合計 | |
| カベポスター | 84 | 94 | 92 | 93 | 89 | 92 | 90 | 634 |
平均 90.57
平均点は90点を超えているので、トップバッターにしては良好だったと思います。
2.真空ジェシカ
なんか聞き取りにくいところが多々ありました。ちゃんと伝われば笑えたかもしれないのに。発声の練習はしてますか?遠くの人に伝えるイメージでしゃべるんだよ?
点数はこちら
| 山田 | 大吉 | 塙 | 富澤 | 志らく | 礼二 | 松本 | 合計 | |
| 真空ジェシカ | 95 | 92 | 92 | 92 | 94 | 94 | 88 | 647 |
平均 92.43
やはり今回の審査員の鬼門は山田邦子と志らくですね。審査基準が不明なので合わせにくそうです。前回の記事に書いた、山田邦子が標準語のコント系の漫才がお好みであろうことは当たっていたようです。
3.オズワルド
気のせいか、一気に盛り下がりませんでした?完全に敗者復活枠は令和ロマンでしたよね。
点数はこちら
| 山田 | 大吉 | 塙 | 富澤 | 志らく | 礼二 | 松本 | 合計 | |
| オズワルド | 87 | 93 | 90 | 90 | 95 | 92 | 92 | 639 |
平均 91.28
昨年のABCお笑いグランプリしかり、いい加減にしてほしいです。
4.ロングコートダディ
特に熱烈なファンというわけでもないのですが、この二人が評価されない世界線では私は生きていけません。
点数はこちら
| 山田 | 大吉 | 塙 | 富澤 | 志らく | 礼二 | 松本 | 合計 | |
| ロングコートダディ | 94 | 92 | 94 | 96 | 96 | 95 | 93 | 660 |
平均 94.29
5.さや香
免許のネタでした。昨年あたりからボケとツッコミを逆にしたそうですが、どっちもボケてどっちもツッコんでるので、ほんとにただの男性ふたりの意見のぶつかり合いを聞いているようで、これぞ漫才だなと思いました。しかもめっちゃ笑いました。これが二人のたどり着いた「さや香らしさ」なんじゃないでしょうか。
点数はこちら
| 山田 | 大吉 | 塙 | 富澤 | 志らく | 礼二 | 松本 | 合計 | |
| さや香 | 92 | 96 | 95 | 97 | 95 | 97 | 95 | 667 |
平均 95.29
大吉、富澤、礼二は最高得点を付けています。「漫才」にきれいに反応した3人が愛おしいです。
6.男性ブランコ
私の好きな、映像が浮かぶ系の漫才です。キングオブコントでも決勝に行くくらいですから、二人とも表現力が素晴らしかったです。絶対当たるとわかっているのに笑ってしまう、もはや名人芸でした。浦井さんの声が落ち着いているのに通る声でうらやましいです。
点数はこちら
| 山田 | 大吉 | 塙 | 富澤 | 志らく | 礼二 | 松本 | 合計 | |
| 男性ブランコ | 86 | 91 | 92 | 95 | 94 | 96 | 96 | 650 |
平均 92.86
松本人志は男性ブランコに最高得点を付けています。しかも「大好き」「すきやわー」とまで言われています。
7.ダイヤモンド
なんかこのコンビも聞き取りにくいところが多かったですよね。ちゃんと劇場で練習積んでいますか?遠くの人に伝えるイメージでしゃべるんだよ?
点数はこちら
| 山田 | 大吉 | 塙 | 富澤 | 志らく | 礼二 | 松本 | 合計 | |
| ダイヤモンド | 86 | 90 | 88 | 88 | 88 | 89 | 87 | 616 |
平均 88
すこぶる調子が悪かったのかな?準決勝のときはけっこう笑った記憶があるんですけど。順番が前半向きの漫才だったのかもしれないですね。
8.ヨネダ2000
餅つきのネタでした。3年目でこの仕上がりってすごいですよね。勇気もすごい。何を見て育ったのか、今までどこで何をしていたのか教えてほしいです。
点数はこちら
| 山田 | 大吉 | 塙 | 富澤 | 志らく | 礼二 | 松本 | 合計 | |
| ヨネダ2000 | 91 | 91 | 96 | 91 | 97 | 90 | 91 | 647 |
平均 92.43
ほんとこのコンビを決勝に上げてくれた審査員グッジョブです。昨年は決勝での審査を見ることができなかったので今年は審査員たちが翻弄される姿が見れて嬉しかったです。塙と志らくがヨネダワールドに引きずり込まれて最高得点を付けています。
9.キュウ
玄人受けが良い印象のキュウです。個人的にはそんなに好きな種類の笑いではないですが、意外と笑いました。
点数はこちら
| 山田 | 大吉 | 塙 | 富澤 | 志らく | 礼二 | 松本 | 合計 | |
| キュウ | 87 | 90 | 88 | 90 | 89 | 90 | 86 | 620 |
平均 88.57
吉本興業に偏らないように配慮するためにタイタンから送られた刺客でしたが、M-1向きではなかったようです。
10.ウエストランド
一般人がアドバイスしてくんなとのことでしたが、意外と一般人のアドバイスを受け入れててかわいい奴だなと思ってしまいました。毒舌と言っているけど、相手を特定しすぎないところや、シャレの通じる相手を選んでるあたりがめちゃくちゃチキンで ”井口感” 出てましたね。
点数はこちら
| 山田 | 大吉 | 塙 | 富澤 | 志らく | 礼二 | 松本 | 合計 | |
| キュウ | 91 | 93 | 93 | 94 | 98 | 96 | 94 | 659 |
平均 94.14
最終決戦
ファイナルラウンドはウエストランド→ロングコートダディ→さや香の順で行われることになりました。
ウエストランド旋風が冷めやらぬうちに、CM明けに続けてウエストランドがネタを披露したことにより、追い風が吹いていたように感じました。
ロングコートダディも良かったですよ。兎のひっくり返りかけの声がもう面白いですよね。
さや香は序盤ちょっと緊張を感じましたが、めちゃくちゃ面白かったです。どっちも変人で、どっちも自分が正しいと思ってやりとりしている感じが面白かったです。
結果はこちら
| 山田 | 大吉 | 塙 | 富澤 | 志らく | 礼二 | 松本 | |
| 投票結果 | ウエストランド | さや香 | ウエストランド | ウエストランド | ウエストランド | ウエストランド | ウエストランド |
ぎりぎりまで審査員は悩んでいる様子でしたが、何かの力でウエストランドが優勝しました。おめでとうございます。私は完全にさや香だと思っていました。めっちゃ漫才やん!て久々になりましたから。しかもボケとツッコミとかの概念を感じさせない漫才で、個人的には新鮮さもありました。瞬間最大風速もさや香が上回っていたんじゃないでしょうか。
ウエストランドは、河本の「そんなことない」とか「ちがいます」とかの合いの手が絶妙でそこで笑いが起きていた気がしました。井口の相方を下げるノリは古すぎるし笑えないので辞めてほしいですね。
総評
前回した予想が割と当たってしまって悲しいです。ウエストランドとさや香がファイナルラウンドに上がることは当たっていました。ウエストランドには優勝してほしくなかったんですけどね。どちらかというとさや香に優勝してほしかったです。
昨年のABCお笑いグランプリを思い出しました。なぜかいちばんウケていたカベポスターが優勝せずオズワルドが優勝したという疑惑の判定。その次の年にやはり実力者だったカベポスターは優勝しましたが。今年のM-1もその香りがしたので、来年はさや香がいくんじゃないかと思いたいです。さや香が「来年のこととか何も言うな」とのことなのであまり言いたくはないけど、起きた現実は消せないので受け入れて「来年の優勝候補」として生きてください。今年のあの瞬間おそらく多くの人が「さや香優勝確定!!」と思ったことを伝えておきます。
あとは単純にウエストランドのネタがただ単に不快でした。人を傷つける笑いって簡単にできますからね。テレビに出る人間がどれだけ影響力があって、どれだけのことが起きているか想像してほしいです。そんな笑いはいらないし、それを擁護してる人間も気持ち悪かったです。
人を傷つけずにいかに爆笑をとれるのかがプロだと思います。悪口と下ネタは逃げです。今回のM-1は小手先の笑いで育ったおじさんおばさん世代が、おじさんの小手先の笑いを評価しただけで、おじさんのおじさんによるおじさんのための回でした。審査員も色々大人の事情もあると思うので、来年あたりは吉本興業から優勝者が出ても許されるんじゃないでしょうか。
とにもかくにも笑応でいうところのあの大人の事情の忖度枠がM-1グランプリを面白くなくさせてますので気づいてください。井口くんにそこ突いてほしいです。心の叫びを出すのは良いけど、笑いで誰かを傷付けるのは最低ですよ。誰かを踏み台にしているアイドルとやってること一緒ですよ。
こんな意見もあるということは伝えておきます。言いたいことも言えない世の中にならないでほしいので。
運営のみなさまへ感謝
今年も面白いM-1グランプリを作ってくれてありがとうございます。今回のM-1は演者が主役になっていて良かったです。漫才前の紹介VTRにも作る人の主張がなくて、これからネタを披露する演者への愛を感じました。審査員が変に爪痕を残そうとする感覚もなかったし、山田邦子も演者へのリスペクトがあって良かった気がしました。流れが途切れたり、バタバタする場面もなく、まるで録画を見ているような感覚で観られました。でもちょと毎回思うのですが、昨年のチャンピオンの席、いりますか?あと、ファーストラウンドとファイナルラウンドの出囃子を同じにしたほうが良い気がします。あくまでも個人の見解です。


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