なんとも気になるタイトルですよね。本屋さんで目次を見てすごく面白そうだったので絶対読まなければ!と思いつつ家に帰りました。
目次の期待通り内容も濃くて面白すぎて、普段本一冊読み終えるのに1週間かかる私が、2時間くらいであっという間に読み終わりました。気になったところや重要なところに付箋を貼りながら読んでいったのですが、内容が濃いので本が付箋だらけになりました。いっぱい書きたいことがあってまとまりそうにないですが、がんばってまとめていきます。
ネタバレにならないように内容を伏せてる部分もあるので、意味がわからない場合は本を読んでからこの記事を読んだほうが良いかもしれません。
M-1挑戦者に読んでほしい部分
第1章「紳竜の研究」
紳助の著書の中で、練習のしすぎはあまり良くないと書いているそうです。ナイツもそのほうが性にあっているようであまりネタ合わせをしないそうです。私も同感です。見るがわとしても練習量を感じる漫才はあまり好きではないです。
第2章 漫才で人間味を出すには?
漫才の中でその人自身の人間性を感じてもらうことが大事だそうです。ブラマヨを例に出して絶賛していました。ボケとツッコミと客席とできれいな三角形を作ることが大切なんだそうです。
行き詰まっている人へ
p.117に全ての正解が書いてあります。
共感できた部分
M-1は100m走
陸上にもいろんな競技があるように、漫才にも短距離走と長距離走があると。すごく共感できてしっくりきました。
野球も漫才も大事なのは1回表
ツカミが大事ということでしょうか。すごくわかりやすい例えですよね。1回で点をとっておけば後がスムーズに肩の力を抜いてプレイできますもんね。
M-1は「新しい物至上主義」
p160.161は共感しかなかったです。経験よりも新しさだと。私も新しい笑いに出会いたくてM-1見てます。
第一期が新しさ、第二期は経験値
とろサーモンの石焼き芋のネタは何年も前からやっているから磨きがかかり、優勝に至ったというようなことが書かれています。確かに優勝する前年の芋神様にはまだ何か足りていない感じがありました。世間が追いついたのもあるかもしれませんね。野性爆弾くっきーとか気持ち悪いのが受け入れられる体制が整っていましたもんね。
ちょっと何言ってるかわからなかった部分
おぎやはぎが受け入れられなかった理由
この部分に関しては、当時おぎやはぎを受け入れなかった記憶がなくて、とにかく早くおぎやはぎを救いたかったので先に記事にしています。
なぜ関東芸人はM-1で勝てないのかの感想 おぎやはぎ救済編
ジャルジャルは人間性が見えない
これ東京の芸人すぐ言いますよね。サンドの富澤も言ってましたけど。人間性が見えないというか、ジャルジャルはクセがないのがクセなんですよ。めっちゃ普通の育ちの良い男の子達なんですよ。そのことに悩んでいるところも個性だと思いますけど。
笑い飯のチンポジ事件
笑い飯は優勝するなら「チンポジ」で優勝したかったんだといつか言っていました。そのネタチョイス自体が大ボケだったのですが、下ネタはちょっと違ったみたいですね。紳助に100点入れてもらって優勝する自信があったからこそのあのチョイスだったんだと思います。
松本人志は評価が他の審査員よりも1年先にズレている
1年とかそういう単位ではなく、私は上下に捉えていて、松本さんはかなり上の方にいて、私たち素人のために下界に降臨して笑いのレベルを合わせてくれているような感覚があります。そして私たちを少しずつ自分の位置へ引き上げてくれているような。その間にも松本人志自体の進化が止まらないので差が縮まることはないのですが。
余談ですが、松本さんが生きている間に脳の動きや神経回路を研究しておいてほしいです。できるならお亡くなりになった際は脳を保存してなんらかの技術でボケを発信し続けられるようにしてほしいです。笑いがいろんな病気を治したり、ユーモアが世界を平和にすることはもうわかっているでしょ?
松本人志の評価する笑い
彼の評価する笑いには、常に発想力があります。うまいヘタではなく発想力があるか否かが彼の判断基準です。紳助もそうだったと思います。基本的に大喜利に強い芸人が評価されています。漫才でもボケの種類が「発想のボケ」であれば、しゃべくり漫才だろうがコント漫才だろうが、関西弁だろうが関東弁だろうが関係なく、正当に評価されているように思えます。
江戸っ子特有の「うまいこという」笑いや「言葉もじり」は大阪人はボケとして認識しないので笑いません。その笑いはとうの昔に通り過ぎたから。団塊の世代のおじさんおばさんなら笑うかもしれません。笑いは常に進化しているので、方言うんぬんよりも、今更昭和の笑いを見せられても笑わないだけです。
総合的には間違ってるような…
笑いは東京VS大阪構造?
第四章で、非関西系のサンドウィッチマン、アンタッチャブル、パンクブーブーについて語っています。そもそも塙は関西に対してコンプレックスがあるのではないでしょうか?やたら関西を敵対視していますね。そして漫才には関西弁が有利だと思っている。
関西人は関東人に対して特別敵対心はないんじゃないかと思います。大阪で売れたら絶対みんな東京進出しますし。東京で売れることがある種のステータスであり、成功だという認識があるような気がします。ライバル意識は自分に近しい関西のコンビに対してはあるとは思うのですが。
発想でぶっ飛んでいるなと思わせるような規格外のコンビは大阪からはあまり出てきません。について反論
確かにそうかもしれません。いろんな要素が関係していると思います。
大阪人は幼少期から長いスパンで笑いの歴史を見てきて、「イロモンは消える」ということを肌感覚でわかっているから、あえて自分はそこに行かないのかもしれません。
それになにしろ母数が大きいので、センスだけで勝てる正統派やホンモノがゴロゴロしています。イロモンで目立とうとしても実力のないものは潰され淘汰されているのではないでしょうか。
長い歴史の中で、大阪で本当に売れた芸人にニセモノはいません。とはいえ、関西には面白いやつも多いかわりに面白くない奴も多いですから安心してください。
イケメンが積極的にお笑いの道を選ぶのは関西独特の文化では?について
大阪ではイケメンや走るのが速い子よりも、面白い子がモテます。面白いやつがヒーローです。だから芸人に憧れる人も多いし、イケメンや高学歴の人が芸人になるのは面白い奴がヒエラルキーのトップだからです。逆に、イケメンでも高学歴でも、面白くない奴はモテません。
話がズレますが、3歳から空手を始めた人と15歳から空手を始めた人では雲泥の差がありますよね。音楽も3歳から始めれば絶対音感が身に付くけど、10歳から始めても絶対音感はたいてい身に付かないですよね。日本人には黒人のリズム感は一生身に付かないですし。関西人が笑いに強いのは、やっぱり幼少期から漫才やお笑いが常に周りにあるという環境がかなり関係していると思います。面白いことが長所として扱われ、褒められ、称えられ、才能を伸ばされる環境にあります。
でもひとつだけ覚えておいてほしいのは、大阪人でも面白くない人はたくさんいるということです。「大阪人だから面白いんでしょハラスメント」が各地で起きているようなので。静岡生まれでもサッカー下手な人、たくさんいるでしょ?
全体を読み終えて
勘違いだったら申し訳ないですが、やんわり土屋のツッコミをディスってませんか?
そしてタイトルの「関東芸人はなぜM-1で勝てないのか」の疑問に対する答えが「関西弁じゃないから」だと伝わってきますがそれが答えですか?
今のお笑い界で結局評価されるのは発想力です。演技力やテンポなどの技術も必要だけど、ネタ自体のボケのセンスが1番重要だと思います。松本人志が審査員で紹介されるときにも言われていますが、「漫才の歴史は彼以前彼以降で分かれる」のです。ダウンタウンが出てきた時点で漫才には発想の笑いが組み込まれたのです。だから今、M-1で優勝したければ、「彼以降」の笑いをしなければなりません。「彼以前」と「彼以降」で何が違うのか。そこを理解すれば関東芸人でも勝てるはずです。
音楽に例えると、オリコン1位をとりたければ大衆うけするキャッチーなメロディーと歌声が必要です。ラップや演歌を歌っていては一生オリコン1位には届きません。1位を取りたければ、J-POPを歌うしかないのです。しかも今の時代に合った旬の。もっと言えば、少し新しいほうがみんなが食い付きます。メロディ、歌声、歌い手の雰囲気、歌唱力、表現力、それと時代が一体となってミリオンヒットが生まれます。最近はCDの時代じゃないのでこの例えも古いんですけどなんとなく伝わりますか?
漫才もひとつの作品のようなもので、いろんな要素と世間が求めているものが合致したときにチャンピオンになれるのではないかと思います。笑い飯なんて毎年決勝に出て新しいネタを披露するなんて、ミリオンヒット何発も飛ばしてる歌手みたいなもんですから、かなりすごいことだと思います。
「吉幾三」について
このネタを見たときは衝撃を受けました。なんだこれは?!と。今あるどの種類にも当てはまらない笑いで、久々に刺激を受けました。最初から最後まで釘付けでした。1年目のコンビがやっていたら間違いなく三行半を突きつけたであろうネタですが、実力者のナイツがやることによってこんなにも意味深になるとは。そこからナイツから目が離せなくなって、どういう人なのかずっと気になっています。今もなお。
煮詰まっているM-1戦士たちへおすすめ
p.117に全ての答えがあります。塙の大阪に対する偏見は訂正させてもらいましたが、全体的にためになる話も多いし、共感できる部分もたくさんありました。関西弁を使えない芸人もなんらあきらめることはないと思います。今後もいろんな発想力で笑えることを期待しています。
つづいては
M-1予選2回戦レポ in朝日生命ホール8階



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